ダイヤモンド富士

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2021年1月3日、国分寺-恋ヶ窪間にて

国分寺線に乗車していると、特に冬のこの時期は富士山がきれいに見えるのですが、いざ沿線から列車を入れて撮影しようとすると、なかなかハードルが高くなります。沿線は平地で、かつ線路脇まで建物があるため、車内から見えているようには撮れません。どこか撮影できる場所はないかと探し回り、偶然見つけたのがこのポイントでした。

さて、山頂に太陽が沈んだときの富士山のことを「ダイヤモンド富士」と称するようですので、国分寺線を入れてその瞬間を撮影したいと考えるのは、ごく自然の成り行きですが…。

ところが超望遠レンズで山頂付近を覗いてみると、みるみると太陽が光度を下げていくのが分かります。そして、その絶妙な瞬間に列車が来ないと、ダイヤモンド富士とのコラボは成り立ちません。つまり、恐ろしく難易度の高いシチュエーションだったのです。

さらにいえば、肉眼では明暗差がもっとあり、RAWデータをいじれるデジタルカメラならではの撮影技法だと言えるでしょう。このカットも現像時に相当調整していますが、ポジフィルムではこのような写真はまず無理だったでしょうね。

今年も足を運んでみましたが、このときのようにきれいにコラボすることはありませんでした。そして、構造物が増えた関係でアングルがさらに苦しくなり、ハードルはさらに上がりました。