例年8月15日前後に「戦争はいけない」という言説が溢れかえる。
私はその言説に対して違和感しか覚えない。
理由は簡単で、物理的な意味での「戦争」とは侵略と抗戦によって構成される。
非難すべきは侵略であり、抗戦は「してはいけない」性質のものではないはずだ。
しかし、「戦争はいけない」のならば、抗うことも「いけない」となってしまう。
おそらく、日本の多くの人にとっての「戦争」とは被害体験、有り体にいえば空襲の体験であって、上陸してきた連合軍との陸上戦や、ましてやアジア各国への武力侵攻の体験ではないから、そのようなおかしな話になるのだと思う。
私に対して偉そうに「戦争はいけない」と御高説を宣う方もおられるが、その人に対して「それでは、なぜ日本は太平洋戦争に突き進んだのか」と質問するとたいていは答えられない。
ましてやこれを太平洋戦争でなく、満州事変や日中戦争に置き換えると、さらに答えられないばかりか、場合によっては顔を真っ赤にして逆ギレしてくる。
「なんで日本のことを悪くいうのだ」と。
現在進行形で起きている、どこかの大国みたいですね。
毎年撮影している、夕闇迫る時間帯のサクラの花。
今年も見ることができました。