思い込み

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2010年11月11日、国分寺駅にて

先日、某大手アパレルショップのメルマガに、ジェンダーレスな着こなしの提案が掲載されていましたが、よくよく読むと「女性が男性ものを着る」のがメインであって、その逆は少ないのですね。男性もスカートを履きましょうとは、なぜかなりませんし。

そういえば、LGBTQに配慮した制服というのも時折報道されますが、「女子が男子の制服も着られる」が主体であって、その逆の写真も公表された例は残念ながら記憶にありません。そんなことせずに「制服」などという衣服をなくせばよいのではないかと思うのですが、FtoMにとっては「男子の制服を着ている」という意識というか経験がやはり重要なのでしょうか。言い換えると、ある意味で「男らしい」服装を希求しているわけで、これまで否定されようとしていた男らしさ/女らしさという価値観がここで復活しているようにも思えます。

似たような話で、某大手予備校が車内のLCDに流している動画で、「昆虫観察の趣味を持っている少女が、周囲からの好奇の目に晒されながらも家族の応援を受けて研究者となり、世界的な賞を受賞する」というストーリーがありましたが、そもそも昆虫学で日本の一般マスコミにも大々的に報道されるような世界的な賞はあるのか、それを30歳くらいの若い研究者が受賞できるのかという現実的な問題はさておき、一時期流行したリケジョなるマスコミ用語に通じるメンタリティを感じてしまいます。これの男女逆バージョンのCMが制作されることはあるのでしょうか。男性が苦労して保育士になるという映像を見ないのは、なぜなのでしょうか。そもそも昆虫が好きな女子というだけで、本当にこの動画のように好奇の目に晒されるのでしょうか(理系の中でも、生物学分野は比較的女子学生が多い印象なのですが)。

さて、このブログの第1回目のエントリで、101系が引退して久しい国分寺線で2010年11月10日に101系が一日限りで復活したと記しましたが、その日の前後に撮影した写真を整理していたら、その翌日も国分寺線の運用に入っていました。

写真としては大したことないですが、ホームドアはなく、今はなき西武園行きが国分寺駅から出ていたことの記録にはなっています。

要するに、思い込みって怖いですね。